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Moser工場

1895年撮影 Moser工場

THE KING OF GLASS モーゼルの歴史と伝統


ドイツ国境近くに位置し、600年の歴史を誇るヨーロッパ有数の温泉保養地カルロヴィ・ヴァリ。
そのボヘミアガラス発祥の地に、1857年ルードウィク・モーゼル(Ludwing Moser / 1833-19169 が、ガラス装飾工房を設立しました。当時、カルロヴィ・ヴァリを訪れる裕福なヨーロッパ貴族のために、品質の高い芸術性に富んだガラスを生産し、同時に作品をウィーンやパリをはじめ、権威ある産業見本市や世界展(万国博覧会)に出品しました。
マハラニ 1895年
「マハラニ」デザイン
1902年
「パウラ」デザイン
スプレンディッド 1911年
「スプレンディッド」デザイン
Fan Vase 1925年
色彩ガラス
「Fan Vase」
パリ装飾美術世界展で金賞を受賞

HISTORY

[1870年~]

既にモーゼルの拠点を、ペテルブルグ、ニューヨーク、ロンドン、パリなどに構えるなど国際的に成功を収めるとともに、国内においては、フランツ・ヨゼフ皇帝の御用達として、業界での地位を固めました。

[1895年~]

"マハラニ・テーブルセット"などを含む50種類ものテーブルセットを制作するに至ります。モーゼル社にとって創立当時から念願だったガラス生地工場の完成。
生産に拍車がかかり、完璧なガラス生地の製造、ペインティングやカット・エングレーヴィング技術が向上しました。

[1900年~]

モーゼル社の経営は息子達に受け継がれ、パリ世界展への出品を皮切りに、ロンドン世界展、トリノ世界展などで高い評価を受けました。
この頃、デザイン企画室が設立され、評判を得ていたのはアールヌーヴォーの典型的な作品"パウラ"でした。
第一次世界大戦の痛手をそれほど負うこともなかったモーゼル社は、まもなく大戦前の状態に工場を立て直します。

[1911年]

種々の技巧を組み合わせて凝らした"スプレンディッド"を制作しました。

[1920年]

レオ・モーゼルは、世界初の希土類(rare earth)を使った色彩ガラスの製造に成功しました。モーゼルの新しい魅力誕生の瞬間でした。

[1925年]

色彩ガラスで、パリ国際見本市のグランプリを受賞しました。

[1931年~]

世界大恐慌そして第二次世界大戦後まもなくレオ・モーゼル夫妻が米国で亡くなったのを期に、モーゼル社は一族の手から離れました。
第二次世界大戦中、ドイツ帝国の管理下に置かれていたモーゼルは、大戦後再び自国の手に戻りました。国有化されたモーゼル社は、チェコスロバキアのガラス工場のリーダーとして返り咲き、伝統的な技法を守りながらも、著名なアーティストを集め、顧客のニーズに沿っての生産を行ってきました。
その間、ミラノ世界展、ブリュッセル世界展、モントリオール世界展に出品し、多くの賞を獲得しました。

[1991年~]

再び創立者ルードウィック・モーゼルの名前を冠した株式会社として独立し、長い伝統を引き継いでいます。