
16世紀はまた、現代に通じる科学思想の誕生をみた世紀でもあります。この時代のガラス製造技術に多大な影響を及ぼした科学の分野の1つとして、当時すでに現代的な意味における科学の領域に達しつつあった錬金術学をあげることができます。その最大の庇護者は、美術・宝飾品に目がなかった神聖ローマ皇帝ルドルフⅡ世でした。帝都プラハの宮廷では、宝石細工用の石として人気の高かった水晶の代わりとなるようなガラス開発が始められました。錬金術師やガラス製造者たちは、独特の透明感を誇るヴェネチア・ガラスの秘密を自分たちの手で解明しようと二重三重の努力をしていました。

ルドルフ2世(Rudolf II.,1552年7月18日 - 1612年1月20日)は、ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝(在位:1576年 - 1612年)、ハンガリー王(在位:1572年 - 1608年)、ボヘミア王(在位:1575年 - 1612年)。マクシミリアン2世と皇后マリアの子。