ガラスの歴史②-2
イスラムガラス
色彩のアラベスク、「エナメル彩色」ガラスはイスラムの華
四世紀の帝国滅亡後、これほどの大発展を遂げたローマ・ガラスの伝統を踏まえ、中世から近代にかけての長きにわたり東西のガラス工芸に影響を与え続けたの
は、イスラム世界のガラスです。その盛期は9〜15世紀にも及び、ガラス産業はイスラム世界の花形産業として、キリスト教社会からも需要があるほど有名で
した。中でも、イスラム・ガラスを特色づけている美しい「エナメル彩色」の技法は11世紀の考案され、13〜14世紀にははなばなしい発展を遂げました。
その精妙でしかもあでやかなガラス器の印象は「イスラムの華」と称えられたそうです。 【エナメル金彩装飾ランプ 】
エジプトまたはシリア
1347~61年
ガラス、エナメル彩・金彩

①フリードリッヒ・エーゲルマン作「クルム・ゴブレット」1835年作。繊細な細工のきれいな作品です。彩色ガラスの透明感の生かし方、色ガラスの使い方、重量感のある形状。彩色けでなく、どの部分を見ても凝った技法が施されていて、見所が多い華やかな作品です。<飛騨高山美術館収蔵>
②ドイツの「エナメル彩選帝候分フンペン」高さ31センチあまりもある大きなグラスです。 フンペンとは、ワインやビールを回し飲むための大型グラスで紋章、肖像、動物などが描かれたものが多いようです。 こちらは<石川県立美術館収蔵>の逸品です。
なるほど〜!! 次号からは、近代のガラス「ヴェネチアとボヘミアの競争」ついてお話ししますね!