ボヘミアガラスの伝統と歴史

ガラスの歴史②-1

古代から中世へ<ガラスをめぐる興亡> ①
ローマ・ガラス
大量生産を可能にした革新的発明、「吹きガラス」の技法とローマ人の開発力
 古代におけるガラスそのもの発見についで、ガラス工芸の進歩を革命的に変えた発明が二つあります。ひとつはガラスの成型法で前1世紀中頃に、シリア地方で開発された「吹きガラス」。この技法は、長い吹き竿の先に飴のように巻き取ったガラス玉の中に息を吹き込んで風船のようにふくらませ、自由な形に形成できる最も簡便で基本的な成形技法で、機械化された現在でもまったく同じ原理に従ってガラス成形が行われています。この技法は大量生産を可能にしたので、それまで宝物的存在だったガラスは庶民の手の届く日用品となり、当時のローマ世界のガラスに対する価値観を一変させました。それ以前のメソポタミアやエジプトの、不透明で肉厚の非実用的な器の多くは、耐火粘度でひとつひとつの内型をつくり、ガラスを被せて成形するコア・テクニックと呼ばれる技法を用いて一品ずつしかつくれなかったのです。
 ローマではガラスの発色や能率的な作業に関して数々の発明が行なわれ、紀元79年に埋没したポンペイの壁画には、美しく透き通ったガラスの大きな鉢にとりどりの瑞々しい果物が盛られた様が見事に描かれており、ここでは、ガラス器が、すでに日常の容器となっていたことを証明しています。ガラス器種も、今日われわれが日常使っているようなものは、ほとんどすべてが作られました。また、現在スカンジナビアやアフガニスタンからも出土しているローマ・ガラスは相当量のガラス器がローマ世界から国外へ貿易されていたことを知らせています。

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吹きガラス(ふきガラス)とは、ガラス工芸の技術のひとつ。熔解炉などで高温溶融されたガラスを、吹き竿に巻き取って、息を吹き込んで成形するガラス工芸技法です。

<吹きガラス技法の種類>

◆宙吹き:ベンチと呼ばれる作業台を使用したりして、中空で吹き上げていく技法のことです。

◆型吹き:型に吹き込んで成形する技法のことです。主に金型、木型、型等が使われます





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ローマ時代のガラス器               コア・テクニック メソポタミアに始まったガラス器製作技法のひとつです。
                                 金属棒を芯に珪石・カオリンなどで中型をつくり、素焼きした中型にガラスを
                                 溶かしながら被せて行きます。 (製作:松島巌先生 ガラスの成型・装飾技法より

                                 掲載させていただきました。)              



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ポンペイの壁画


ポンペイ(ラテン語:Pompeii、イタリア語:Pompei)は、1世紀までナポリ近郊にあった都市で、イタリアの世界遺産です。79年のヴェスヴィオ火山噴火による火山灰で地中に埋もれました18世紀に発掘が開始され、現在は主要な部分が有料で一般公開されています。

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